今年は、近畿地方は平年より21日早く5月16日ごろに梅雨入りしました。
平年ですと梅雨明けは7月19日ごろ。今年は涼しく雨が続く年になりそうです。
天候が悪いと体調は変化します
梅雨に入ると低気圧が続き、多くの方々が体調に変化を感じます。
気象病という言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるでしょう。
気象病とは、曇りや雨の日に身体に不調が現れること全般を指します。
具体的には低気圧とともに頭痛・だるさ・古傷がうずく・関節痛・めまい・耳鳴り・喘息などの症状が、普段よりも悪化することがあります。
梅雨時のまいにちの過ごし方・・・
低気圧を察知するのは耳からといわれています。内耳で気圧の変化を感知するのですが、耳は他にも平衡感覚などを司っています。
耳を始めとする頭から首にかけての血流が、滞っていると頭痛や耳鳴り、めまいなどの不調が現れやすくなります。
同時に足のむくみが出ていることもあります。この足のだるい感じが足だけでなく全身に感じられることもあります。
漢方では、これらの不調は水毒の影響であると考えます。
水毒は、身体の中の水がうまくめぐらなくて、停滞している状態です。
暑い日の水の飲み方をみなおして
暑くなってくるこの時期、水分が足りていないことにも気をつける必要があります。
しかし、飲むときにガブガブとたくさん一度に摂りすぎてしまうと、水がうまくめぐらず、滞ってしまう原因になります。
睡眠時間が短い、運動不足、まぶたがむくんで腫れぼったい、足がむくみやすい方は、水が必要な場所に行きわたらなくて必要のないところに溜まってしまっています。
暑さや熱中症対策で水分を摂る必要はあるのですが、じっと動かない状態で水分を摂りすぎても水はうまく身体の中で利用されません。
水分を摂るときは、ごくごくと飲まない・時間をかけてコンスタントに摂る・氷を入れすぎた飲み物を摂らないことも重要です。
ちなみに、漢方のふるさと中国ではレストランで真夏でもお湯を提供されます。これは身体を冷やす冷たい水が身体によくないという考えが浸透しているからだそうです。
血液の循環を良くするには温めることも
もうひとつ、水が滞る状態を改善するには、血液の循環を良くすることがだいじです。
身体の血液の循環を良くするためには、夏でも半身浴をして身体を温めると効果的です。
特にふくらはぎや仙骨(腰より少し下、おしりの方)付近を温めることで、全身の血行が良くなります。
また、入浴の前にスクワットなど軽い運動を取り入れて、脚の筋肉をしっかり動かしてみてください。
脚の筋肉は第二の心臓とも言われ、脚を動かすことによって、立つ・座る状態で足元に溜まったままの血液を心臓まで戻し、むくみを劇的に改善してくれる働きがあります。
ストレス解消のアクティビティ・リラックス・快適な睡眠
ストレスで血管が緊張状態になっていると、末梢の血管まで血液が十分めぐりません。
そこで、ストレス解消の軽いエクササイズやアクティビティを取り入れてみましょう。
アクティビティのあとはゆっくり入浴などでリラックスします。アロマやハーブティなどを上手に使ってみるといいでしょう。
こういった夜のルーティンが、快適な睡眠をもたらしてくれます。
続けていくことによって、一日の不調をリセットし翌日に持ちこさない生活リズムが作れるようになります。
梅雨の時期は、過ごしやすいリズムを維持しましょう。
それでも不調が続く場合は・・・
それでも不調が続く場合は、漢方薬をお試しいただければと思います。
気・水・血を巡らせる良い漢方があります。
店頭でご相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください。