この時期、咳はしたくない!!!

この時期、咳はしたくない!!!
季節もようやく暦に追いつき、冷え込みが厳しくなってきました。皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
気温が下がると湿度が下がり、空気が乾燥します。乾燥して冷たい空気は、刺激がありますので、気道が敏感になっていると咳が出ます。
近頃は外でマスクをしている方々が多くなり、ご自分のマスクの中は温かく湿った空気で潤った状態が保てるようになってきました。それでもやはり冬場は咳が出やすい季節です。電車の中など、外でうっかり咳きこんでしまうと、困ることもありますよね。
そんなわけで今日は、咳についてお話をしたいと思います。

今日のおはなし

  1. 咳は どうして出るの

  2. 咳が出る病気には どんなものがあるの

  3. 咳のおくすり いろいろ

  4. 覚えましたか 咳エチケット

1. 咳は どうして出るの

そもそも、咳はどうして出るのでしょう。
外からほこりや細菌、ウイルスなどの病原体が入ってくると、肺や気管を守るために咳が出ます。異物が入ると、気道の粘膜にあるセンサー(咳受容体)がその侵入を感知します。その信号が脳の「咳中枢」に伝わり、横隔膜や肋間膜など、呼吸に必要な筋肉を動かすので、咳が起こります。これが咳反射です。
また、気道の表面には線毛細胞という細胞があります。この細胞は線毛という毛のような構造物を持っています。線毛は川の流れにそよぐ水草のように柔軟に動けるように普段から粘膜に覆われて保護されています。ここに異物が侵入すると、繊毛が異物を外に追い出そうとして動き、洗い流そうとして分泌物が増えます。これが痰です。この痰は咳反射によって外に押し出され、異物は排除されます。

 

2. 咳が出る病気には どんなものがあるの

咳を起こす原因として、今の季節まず早めに対応していただきたいのが感染症です。
一般的な風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、肺炎球菌感染症、結核など、様々な病原体による感染症で咳が出ます。発熱があり、咳症状がある場合や、痰に血液が混じっている場合、診断されていないまま咳が2週間以上続く場合は、かかりつけの医療機関等にご相談のうえ指示を受けましょう。
肺炎や肺結核ではないと診断され、自宅で経過を見ているような、いわゆる普通の風邪の場合も、気道がいったん炎症を起こすと、熱や鼻水などの急性期症状が収まったあと、しばらく咳が続くことがあります。このタイプの咳は、気道の炎症が収まることでやがて3週間程度で出なくなります。逆に言いますと、風邪の後の長引く咳は、抗菌薬でどうにかできるものではなく、元通りに修復が済むまで待たなければなりません。

3週間以上続く咳の中には、咳喘息やアトピー喘息などがあります。40歳以上で10年以上の喫煙歴のある方の場合、COPDという肺の生活習慣病のせいで咳が続くこともあります。
喘息やCOPDには、吸入薬や内服薬による適切な治療法があります。何もしないで放っておくと、風邪などの感染症をきっかけに、一気に喘息の症状が悪化することがあります。喘息やCOPDの方は喫煙や受動喫煙を避け、日ごろから気道を健やかに保つためのお薬を毎日続けていただくことが重要です。

 

3. 咳のおくすり いろいろ

どのような原因であれ、咳を我慢するのはとてもつらいものですよね。
咳は体外からの異物を除くための生体防御反応ですので、むやみに抑える必要はありません。しかし咳が止まらないと、のどを痛めたり夜眠れなくなったりして体力を消耗したりします。
特に風邪をひきやすいこの季節、外で咳きをしづらい状況では、常備薬として咳のお薬を日ごろから持っておかれることをお勧めしています。

咳を止める成分には、以下のようなものがあります。
ジヒドロコデイン     咳の中枢に作用して咳を鎮めます。
メチルエフェドリン塩酸塩 気管支を拡張して咳を鎮めます。
クロルフェニラミン    くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を抑えます。

<咳を素早く止めよう!>


【SP鎮咳去痰剤8号(薬局セブンファーマシー) 薬局製剤】

 


わたしたちが薬局で製造している手づくりのお薬です。
長年ご愛用いただいている熱烈なファンがいらっしゃいます。

粉薬ですが、量もすくなくサラサラとした飲みやすいお薬です。

 


【セキポンS(美吉野製薬) 指定第2類医薬品】

 


奈良の地元のお薬です。親しみやすいパッケージがおうちのお薬箱のメンバーにピッタリ。
麦門冬という咳や痰に有効な漢方成分はエキスとなって入っています。

漢方なのに、苦味がでないように顆粒状にしたスティックタイプでコッソリ飲むのにも、持ち歩くのにも便利。



【コーフパウダー(平坂製薬) 指定第2類医薬品】


長崎で作られ地元で愛されているお薬です。気道粘膜の分泌を高め たんを切り咳を鎮めるキキョウ、車前草、石蒜といった生薬成分が含まれています。

咳き込みやすい人や、痰の絡んだ咳が出やすい人におすすめです。

 

<咳を予防しよう>

 

【南天のど飴(常盤薬品) 第3類医薬品】


おなじみですが、実は医薬品!

薬効成分としての効き目はさすがです。かばんにひとつ、持っておきたいアイテムです。
南天の果実を乾燥させた成分が含まれます。のどの痛みやイガイガ感を和らげ、咳を防ぎます。



【滅菌トローチ(大和合同製薬) 指定医薬部外品】

殺菌成分と喉の痛みを抑える生薬の桔梗が配合された新しいタイプのトローチです。

さわやかなヨーグルト味です。

5歳からつかっていただけるので、お子様にマスクをつけるときに、口に入れてあげてもいいですね。

*このお薬はネットでの販売が制限されていますので、店頭でお買い求めいただくか、メールでお問い合わせください。


4.覚えましたか 咳エチケット 


ところで、今年は新型コロナウイルス感染症のおかげで咳エチケットという言葉をお聞きになったと思います。
咳エチケットとは、感染症を他者にうつさせないために、咳・くしゃみをする際、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえることです。
特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。
息が苦しいからと鼻を出していたり、大きめのマスクをして頬との隙間があったりと、マスクを正しく装着できていない場合は効果が不十分ですので、マスク着用時でもハンカチタオルで押さえるなど、他の咳エチケットを併用してもよいと思います。
また、こまめに手を洗うことでも病原体が拡がらないようにすることができます。流水で30秒、石鹸を使って指一本ずつ丁寧に、習慣づけて感染症から身を守りましょう。

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