オンライン服薬指導制度って、なにができるんでしょう?

オンライン服薬指導制度って、なにができるんでしょう?

2020年も残すところあと50日を切りましたが、皆様にとってはどんな1年だったでしょうか。今年は新しい生活様式を取り入れて、行動様式が様々なところで大きく変化したことだと思います。

 

わたしも、飲み会や会議、趣味の研修をオンラインで初体験しました。

国際電話のような間合いの違いはちょっぴり感じましたが、意外にもこれまでの関係性そのままに、楽しい時間を過ごすことができました。

オンライン飲み会ですと、マスクをはずして参加できますので、ひさしぶりになじみの仲間の元気な表情を見られて、とてもうれしいひとときでした。

 

さてお薬をめぐる制度も時代に即して、より安全に より便利に変わってきています。

昨年薬機法というお薬を安全に使うための法律改正がありました。

これまで薬局の服薬指導は、直接対面でしか認められていなかったのですが、今年の9月からは「オンライン服薬指導」、つまり情報通信機器を用いて薬剤師に薬の説明を受けたり相談したりすることが可能になりました。

 

この言葉を初めて耳になさる方も多いと思いますので、今日はこの「オンライン服薬指導」についてじっくりご説明したいと思います。

今日の おはなし

  1. オンライン医療は 医院・病院では もうはじまっています
  2. 安全と健康を守るために かかせないこと
  3. 感染症流行時期に オンライン医療がもたらす安心

 

1.     オンライン医療は 医院・病院では もうはじまっています

平成30年、医院・病院について、初診を対面で受けた患者さんであれば、情報通信機器を使ってオンラインでリアルタイムかつ安全で適切に、医師による診察が受けられるようになりました。

これは、当初はへき地や離島のような場所で、医療に対するアクセスの容易性を確保するために始まりました。

 

すでに安全性を損なわずタイムリーな医療を提供することにいくつもの例で成功しており、やがてより多くの方を対象によりよい医療を得られる機会を増やす動きになっています。

 

今回の法律改正では、薬局・薬剤師にもオンライン医療を認めました。

 

これまで薬局でお薬をお渡しする場合は、お薬が適正に使用されるよう、薬剤師が対面で、直接会って服薬指導をしなければならないと定められていましたが、法律改正によってこの9月から薬剤師は、情報通信機器を使って服薬指導することが可能になったのです。

2.     安全と健康を守るために かかせないこと

対面でなくても、通信機器を使ってお薬の指導を受けられるのは、患者さんにとって非常に便利ですよね。

一方で、お薬は使い方を誤るとリスクが発生するものです。

オンラインであっても、やはりお薬の安全性や適正な使用をおろそかにはできません。

 

そこで、厚生労働省は、オンライン服薬指導を安全に適正にするための基本的な考え方を4つ挙げました。

 

1.    薬剤師と患者との信頼関係

オンライン服薬指導の利用者と薬剤師は、日ごろから継続して対面による服薬指導を行っていて、普段から服薬状況等を一元的・継続的に把握し、信頼関係を築いているべきだとしています。

 

2.    薬剤師と、医師又は歯科医師との連携確保

薬剤師は、まず処方医等とオンライン服薬指導に関する服薬指導計画を共有し、利用者に服薬指導をします。そして、利用者のお話から確認した服薬状況を報告する等、処方医等と適切に連携しなければなりません。

3.    患者の安全性確保のための体制確保

急な体調変化があったなど、緊急時等でも、利用者の安全を確保するため、薬剤師・薬局は、処方医等との連絡体制など、必要な体制を確保し、場合によっては速やかに適切な対面による服薬指導に切替えられるように、体制整備を求められています。

4.    患者の希望に基づく実施と患者の理解

服薬指導には通常、お話を聞いて言語コミュニケーションを行いますが、薬剤師はそれ以外に歩き方や身体の様子や表情など、非言語的な情報も用いています。オンラインの場合、対面で行う服薬指導と比べてこの非言語的情報がごくわずかに限られます。従って、利用者がご自身の状況を言葉で具体的に説明するなど、積極的に協力する必要があります。

 

オンライン服薬指導では、対面の服薬指導と比べて様々な違いが発生します。

まず利用者が、このことを納得したうえで始めましょう。

 

特に健康状態の変化をとらえるとき、対面との差が大きくなることを十分知っておきましょう。

 

3.     感染症流行時期に オンライン医療がもたらす安心

今年410日、厚生労働省から「新型コロナウィルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取り扱いについて」という事務連絡(以下0410事務連絡)が出されました。(感染症流行期の一時的な特例措置、202011月現在も有効。)

 

この0410事務連絡によっていくつかの制限付きながら[i]、医院・病院では、初診の方も電話や情報通信機器を用いたオンライン診療を受けられるようになりました。

そして、ここで発行された処方箋については、薬局でも電話や情報通信機器を用いた服薬指導を受けられます。

 

この特例は、感染症罹患を疑って自宅やホテル等で療養待機している方々が、居ながらにして適切な医療を受け、お薬を受け取ることができる制度です。

また同時に、定期的に受診しているが、感染症流行期に外出を控えたい方々にとっても、利益があります。

 

高齢者や、高血圧・糖尿病といった基礎疾患をお持ちの方は、感染症流行期の外出は高リスクとなります。

こういった方々は、この0410事務連絡によるオンライン診療制度を利用するとよいと思います。

 

外出リスクを減らしたいとお考えの場合は、薬局の連絡先電話番号等をご用意いただき、日ごろ受診なさっている医院・病院に、

「オンライン診療を希望するので、いつものお薬の処方をお願いします。

いつも行っている**薬局を指定します。

処方箋の原本は医療機関から薬局へFAXしてください。」

と、相談してみてください。

 

現在、セブンファーマシーでは、0410事務連絡に基づく受診をされた場合、対面による服薬指導を行っています。オンライン服薬指導システム導入に向けて、鋭意準備中ですので、ご期待ください。

 

 

[i] 初診の方の場合、向精神薬・麻薬の処方を受けることはできません。

また基礎疾患が確認できない場合、処方日数7日上限・糖尿病薬などのハイリスク薬の処方不可といった制限があります。

従いまして医師の基礎疾患の把握に関する質問には積極的なご協力をお願いいたします。なお、オンラインで初診を受けた方は、その次にオンライン診療を受ける場合も初診扱いとなります。

 

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