薬・治療法・医療の安全には「絶対」というものはありません。
100%害があるという話も、100%安全という話も、どちらもあり得ません。
あなたの病気の治療法を、最終的に選択するのはあなた自身です。
とはいっても、医学情報は専門的で難しいうえ、自分の健康に直結する問題について、一人で考えるのはとても困難でしょう。

何か参考になる意見を求めて、調べようとするのが当然だと思います。
今日は、高校生から大学生ぐらいの方へ向けて、医学的な見解を参考にするときのヒントをお伝えできれば幸いです。
~この記事のもくじ~
- 専門家が一般のひと向けに書いた記事があるよ!「学会のwebサイトを読んでみよう」
- みんなが持っている保険証、これで受けられる治療は実はスゴイのだ!「「標準治療」で検索してみよう」
- 質の良い情報を手に入れて、専門家にアドバイスを受けて、よく考えて「最終的に決断するのは自分自身」
学会のwebサイトを読んでみよう
医療情報について、まずは学会のサイトを見てみましょう。
医学系学会は、医師を中心とした医療従事者たちが、学術的な専門知識についての情報を集めている団体です。
また学会は、一般市民の皆さんに対して、疾患や健康に関する情報提供をする役割をもっています。
気になる疾患名などと「学会」で検索してみましょう。
たとえば、「HPVワクチン」「学会」の2語で検索してみますと、
日本産科婦人科学会のサイト
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4
などがヒットします。
ご興味あるかたは、「新型コロナウイルスワクチン」「学会」など、あなたの関心のあるキーワードでぜひ試してみてください。
「標準治療」で検索してみよう
「標準治療」とは科学的根拠に基づき、現在利用できる最良の治療です。
効果が論文や十分な数の症例で示され、ある病気や状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療なのです。
実は、医療において、最先端の治療が最も優れているとは限りません。
最先端の治療は、まず開発中・試験的な治療として、臨床試験で効果や副作用などを調べます。
それまでの標準治療より優れていることが証明され 推奨されれば
その治療が新たな「標準治療」となっていきます。
日本では、「標準治療」に対して保険が適用されています。
つまり、保険が適用される治療の質が高いのです。
ところで、本や雑誌、ネット上にはさも効果がありそうな医薬品や治療方法についての広告があります。
こういったものはいかにも効きそうですが、どうして広告が出されているのでしょうか。
全国どこでも一定以上の品質の医療を受けられる制度が、健康保険の制度です。
あなたにも、「保険証」が発行されていますよね。
保護者の被扶養者として、あるいはご自分が被保険者として、加入されているでしょう。
この「健康保険」を使えば、現在知られているもっとも効果の高い治療法である「標準治療」が受けられます。
したがって、「標準治療」に関わる人々は広告をする必要がないのです。
先ほどと同じく、「疾患名」「標準治療」で検索してみましょう。
その疾患の標準治療に関する情報が得られると思います。
最終的に決定するのは自分自身
医療法という法律があります。この法律は、医療を受ける人、つまりあなたが、医療に関する適切な選択をするための支援をし、あなたの利益を保護し、良質かつ適切な医療を効率的に受けられるようにするためのものです。
その条文の中に、医療をうける心構えとして、
・自らの健康の保持増進のための努力をしながら
・医療提供施設がどういう機能を持ち、役割分担をしているか理解して
・医療に関する選択を適切に行う
ことが、あなたにも求められています。
この情報はあてになるのか
自分が判断する材料にしてもいいだろうか
そんなご相談には、薬局薬剤師が応じます。
ぜひお気軽に薬局までお越しの上、お問い合わせください。