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家の救急箱に入れておきたい「風邪薬」

2025年2月5日

風邪薬は世界中どこに行っても買える「市販薬の代名詞」とも言われる薬ですね。

でも、健康保険制度の整った昨今の日本では、「風邪をひいたらまず病院へ」という人も多いのではないでしょうか?

実際、薬局店頭でも

「風邪っぽかったけれど、1~2日ほど家で様子を見ていて、悪くなったので病院に来た」という人も多いのが実情です。

が、しかし!

風邪っぽいなと思うときほど、早めに風邪薬を飲んで、しっかり睡眠をとって病院に行く必要もなく無事に回復させることこそ、これからのセルフメディケーションの時代に必須だと思います。

そんな

「一家に一つ風邪薬」をお勧めする薬局薬剤師が、家庭に置いておく風邪薬の選び方をアドバイスします!

1: 昔ながらの家庭薬がGood!

昔、「早めのパブロン!」とか、「くしゃみ3回、ルル3錠」というキャッチコピーが良くTVのCMで流れていましたね。

これはあながちガセネタでもないんです。

「あ、ちょっと風邪かな?のどが痛くて鼻水も・・」

「ちょっと微熱がでてきたかな?」

というくらいの時に、早めに総合感冒剤を服用することは、その後の感冒性症候群の症状悪化を防ぎ、二次感染を防ぐことにもなりとても効果的ともいえます。

総合感冒薬を早めに服用するメリット

感冒性症候群の初期症状に気づいたら、早めに総合感冒薬を服用することで、症状の悪化を防ぎ、回復を早めることができます。具体的には、以下のメリットが挙げられます。

  • ウイルス増殖の抑制: のどや鼻腔の粘膜が炎症によってダメージを受けると、ウイルスが侵入しやすくなります。早く炎症を抑えることで、ウイルスの増殖を防ぐことができます。
  • 炎症の抑制: 発熱や喉の痛みなどは、炎症によって引き起こされます。また、炎症が起きることで免疫機能が低下し、ウイルスが増殖しやすくなるので早めに炎症を抑えることでそのリスクを低減することができます。
  • 二次感染の予防: 鼻水や咳が続くと、細菌感染を起こし、肺炎や気管支炎などの二次感染を引き起こす可能性があります。総合感冒薬を服用することで、これらの症状を改善し、二次感染のリスクを低減することができます。
  • 体力の消耗抑制: 発熱や咳などの症状が続くと、体力を消耗し、回復が遅れてしまいます。総合感冒薬を服用することで、症状を緩和し、体力の消耗を抑えることができます。
  • 日常生活への影響軽減: 総合感冒薬を服用することで、つらい症状を緩和し、仕事や学業など、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

「総合感冒薬を飲んじゃダメ」ってホント?

また、最近の薬剤師YouTuberなどが「総合感冒薬を飲む薬剤師はいない!」などという人もいてますが、それはその薬剤師さん自身が「総合感冒薬を使わない薬剤師」であるだけで、全国の薬剤師みんなが総合感冒剤を飲まないかというとその逆だと思います。

世界市場でみても、総合感冒薬はどこの国にもあり、感冒性症候群・・・いわゆる風邪はどこの国の人でも「薬を飲んですぐ対処する」のが当然の症状です。

Youtuberの視聴数稼ぎ目的のコメントのような感じもしますが、「総合感冒薬を飲まない方がいい」という根拠は一切ありません。

個人的には、薬剤師の経歴が病院勤務がメインの人と、薬局の経歴がメインの薬剤師では意見も薬の好みも違ってくるのだと思います。

ましてや、私のように子供のころから親が経営する薬局で育った薬剤師は、市販薬と共に育っているので、病院勤務や「調剤薬局」で経験を積んでいる薬剤師さんとは感覚も違います。

そんな私の感覚での意見になりますが、

総合感冒薬は昔ながらの薬がGoodだと思います。

まずは、家族みんなが飲めるものを選ぶ

家に置いておく風邪薬を選ぶポイントは

  1. 家族みんなが飲める
  2. 小さい子供がいる場合は年齢に合わせて飲めるものを用意しておき、飲み間違えないようなパッケージなども考えて選ぶ(基本的に子供用は子供さんが好むようなパッケージになっています)
  3. みんなが知っている商品名あるいは、みんなが飲みやすい剤型のものを選ぶ
  4. 年齢によって調節しやすいものを選ぶ

特に、最近流行の「医療用成分配合」「イブプロフェン配合」「ロキソプロフェン配合」の風邪薬は子供さんがいるご家庭の家庭薬としてはお勧めできません。

1人暮らしや、夫婦世帯だったら大人しかいないので大丈夫でしょう。

また、子供用の風邪薬も、シロップ剤は開封すると日持ちはしません。

有名な風邪薬ブランドの選び方

まず風邪薬の箱をしっかり見ましょう。

ポイントは「何歳から飲めるか」「年齢によって調整できるか」です。

パブロン

日本の総合かぜ薬の代名詞とも呼べる「パブロン」ですが、新たに進化しています!

家庭薬として置いておくのにお勧めなのはシンプルな「パブロンS」です。

微粒タイプは1才から、錠剤タイプは5歳から飲めるように作られています。

また、進化ポイントとしてノンカフェインであることと、ビタミンCが配合されるようになった点ですね。

薬剤師的に、これはイチオシです(^^)v

家族みんなが飲めるので、「あ、ちょっと風邪かな?」という時にササっと飲めるのもポイント。

新ルルA錠

もう一つ忘れてはいけないのが、「ルル」

その中でも新ルルAゴールドαは

ルルAシリーズは小さい錠剤タイプで7歳以上のお子さんが飲むことができます。

小瓶タイプなので持運びには適していないけれど、自宅に置いておくのには〇です。

また、大人だけの家庭には新ルルA錠がお勧め

改源

総合かぜ薬が眠たくなるのがどうしても苦手な人は生薬が主成分の改源。

実は改源も1歳以上から飲める総合感冒薬。

他の薬を飲んでいる人や、睡眠薬などを常用している方でも同時に飲める可能性が高い商品です。

少し高齢の方がご自宅に同居している場合なども改源がお勧めです。

その他

それ以外のブランドやメーカーでも、パブロンやルル、改源などと同じ成分が配合されている者もたくさんあります。

大事なのはパッケージをしっかり読んで、何歳から飲めるのかをしっかりチェックしてご自身の家庭にあった総合感冒薬を選びましょう

1歳でも飲んでいいの?

パブロンSは「1才から飲める」風邪薬で成分も1歳の子供さんでも病院の処方せんで処方されるような成分ばかりなので安心してください。

ただし、注意書きに「2歳未満の乳幼児には医師の診療を優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください」と書かれています。

すぐ病院に行けないときなどがその場合に当たると考えていいでしょう。

旅行先などもその場合になると思うので、お出かけの時にパブロンS微粒を2日分ほど持って出かけるのもありです。

2日分ほど飲んでも症状の改善が見られないときは病院に行きましょう。

また、乳幼児で38℃以上の高熱がでていたり、食欲がまったくなかったり、水分が取れない状況の時は風邪薬で対応するのではなく、すぐに小児科か救急病院へ行きましょう。

風邪薬を飲んだ後に病院に行った場合は、いつ、どの薬を何回飲んだかをお医者さんに伝えるようにしましょう。

きちんと伝えることで先生の診断がやりやすくなります。

2:昔の置き薬も使い勝手◎

昔、自宅に置き薬があった記憶のある人も多いのではないでしょうか。

置き薬は昔から日本で利用されている家庭薬の販売方法の一つで日本独自の文化と言っても過言ではないのではと個人的には思っています。

さて、昔からずっと飲み継がれている置き薬も使い勝手は◎

当社ではワキ製薬さんのみみとんや、美吉野製薬さんのコンコールを扱っています。

置き薬は成分がとてもシンプルなものと、ユニークなものがあります。

特に「みみとん」はミミズを原料とした生薬、地竜が配合されています。

地竜は昔から解熱作用があるほか、消炎や鎮痛の効果もあるので総合感冒薬にはうってつけ。

また、置き薬は1箱が1~2日分なので携帯性がよく、会社と自宅の両方において置いたり、旅行にササっと持っていくのにも便利です。

3:セブンの家庭薬もロングセラーなんです

当社の創業時代から40年近く販売している総合感冒薬があるんです。

それは、セブンの家庭薬、総合感冒剤3号Aです。

セブンの家庭薬とは、日本の薬事法で「薬局で製造して販売できる薬:薬局製造医薬品」として定められたれっきとしたOTC薬で、当社では創業時期からずっと製造販売していて、セブンファーマシーのお薬として地域の皆様に長年愛用していただいているお薬です。

お薬は薬局で製造するのでメーカーのように錠剤にしたり、味をつけたりということができません。

その代わり、逆にシンプルでデンプンや乳糖しか添加物として使っていません。

ですから、それ以外の薬のコーティングや印字、味付けに使われる医薬品添加物は一切使っていないのが特徴です。

総合感冒剤3号Aは生薬とアセトアミノフェンなどの新薬の両方が配合されているかぜ薬で、12歳以上から服用できます。

薬局で製造するので粉薬しかありませんが、錠剤やカプセル剤が溶ける時間がかかるのに対し、粉薬の場合はすぐ腸管で吸収されるので効き目が早くなるのが期待できますし、一包ずつ持運びができるので会社に置いたり、ポーチに入れて持ち運ぶにも便利です。

当店で製造していますので、他のお薬との飲み合わせなどが気になる場合や、「今の症状でも飲んでいいの?」という問い合わせにもすぐお答えできます。

ロングセラーだからこそ安心して飲んでいただけると思います。

一度お試しください

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