自分のことは自分で守ろう~セルフメディケーションのススメ~

症状は軽いうちに対応しよう~薬局トリアージ活用のススメ~

薬剤師はあなたが最初に相談できる場所です

若い方々の中には、薬局には処方箋がないと入りにくいという印象を持っていらっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなことはありません

薬局は、困ったときに真っ先に相談を持ちかけられる気軽な場所でありながら、あなたの健康の相談にプロが専門知識で応じる便利な場所です。

薬剤師は、みなさんが病院にかかる前に、市販の薬でしのぐか・様子をみるか・すぐに病院にかかるか、判断のお手伝いをしています。

これが薬局トリアージです。

薬局のトリアージとは?

薬剤師は、体調のすぐれない方が薬局を訪れた際に、症状の訴えなどから、医療機関への受診勧奨、一般用医薬品(OTC 薬)による対応、生活指導(養生法含む)、のいずれかに振り分け、適切な対応を提案しています。

こうした業務を、最近では“薬剤師によるトリアージ”と呼び、薬剤師が地域のプライマリ・ケアにおいて果たす重要な役割となっています。

“トリアージ”という言葉は、本来は災害医療や病院の救急外来において、患者さんの重症度を識別し、治療の優先度を決定することで、“薬剤師によるトリアージ”とは、この言葉を転用したものです。

参考:薬剤師の将来ビジョン日本薬剤師会

薬局の薬剤師は、薬局トリアージについて研修を受けています。

ここで日本薬剤師会の調査を見てみましょう。

薬局で買える一般用の医薬品、いわゆる「OTC薬」について、相談や購入を目的に来局された方を対象にアンケートしています。

来局される方はたいてい「この商品をください」と指名されます。

しかし、薬剤師がご相談に乗る中で、そのお薬が症状に対する対応として不適切と判断したケースでは、半数近く(46.1%)で薬を販売していません

ここで、販売しなかった例の大半で、かかりつけ医などへ受診勧奨が行われています。

また、お薬を販売したケースでも、薬剤師が来局者への聞き取りを行ったうえで約4割(41.6%)が銘柄を変更していました。

ご相談に基づいて、薬剤師がその方の症状により適したものを選んでおすすめし、本人が買っていかれているのです。

薬局トリアージは病気の治療や副作用のリスク軽減に役立っています

例えばお薬のご相談の例が、日本薬剤師会から報告されています。具体的に見てみましょう。

①20代女性 こどものお母さん

「2歳のこどもに発熱と咳、鼻水があります。病院に行っても、別の病気をもらいそうだから、薬局の風邪薬で済ませたいと思っています。」

と、相談に来られました。

さらにお話を聞くと、昨夜から39℃の高熱が出ており、少し落ち着いたのでお薬を買いに出かけてきたとのこと。

小児の複合感染等は小児科医でないと診断できないことなどをお話し、近隣の小児科医を受診するように勧めました。

その後の経過

その日の夕方に小児科医の院外処方箋を持ってこられました。

インフルエンザの治療薬が処方されていて、お母さんからもお礼の言葉をいただきました。

②60代女性 痔治療用坐薬をご指名のご相談

「3週間前から排便時に少量の出血がありました。痔の治療用の坐薬をください」と来局されました。

話を聞いてみると3週間前からずっと使っていても症状が良くならないと仰います。

市販の坐薬は不適切と考え、早く総合病院かかかりつけ医を受診し、大腸検査を受けるようにお勧めしました。

その後の経過

すぐに総合病院を受診され、結果直腸がんと判明しました。しばらく入院し、手術を受けて退院なさいました。

幸い早くに見つかりましたので、その後もお元気でお過ごしです。

③50代女性 胃酸を抑えるH2ブロッカーご指名のご相談

「胃が痛くて、不快感もあります。いつも飲んでいるガスターをください」と言って来局されました。

以前から食後に胃痛、不快感、重苦しさがあり、友人の方からH2ブロッカーが良いと勧められてのんでいらっしゃいましたが、あまり効いているとは感じていませんでした。

体格は小柄で、食品加工業のパートをされているため、普段から寒い場所でお仕事をなさっています。

以前、胃の健診を受けた時には異常はなかったのですが、いまは仕事もお忙しいため受診は難しいとのことでした。

そこで、とりあえずH2ブロッカーはやめていただき、漢方をお勧めしました。それでも改善しないようなら、かかりつけ医に受診するように薦めています。

その後の経過

5日後に来局されました。

服用して2日くらいで胃痛が良くなったと仰っていました。

食事をしても胃の重苦しさが少なくなったため、食欲が出てきたそうです。

身体が温かくなり気分もよくなったとのことで、再度10日分漢方薬を続けたいと購入していかれました。

④50代男性 外用消炎鎮痛薬をご指名のご相談

「数日前から脚の痛みがあり、痛み止めの塗り薬が欲しい。」と来局されましたので、ご指名のフェルビナク含有外用液剤を販売しました。

4,5日してから再来局されました。症状が改善していないとのことで、他に服用しているお薬について尋ねたところ、コレステロールのお薬を最近飲み始められたことがわかりました。

できるだけ早く受診するように勧めましたが、筋肉痛だろうとすぐには受診なさいませんでした。

ある日、歩行困難になって再度来局されましたので、とにかく病院に行ってくださいとお勧めしました。

その後の経過

のんでおられたコレステロールのお薬の副作用の疑いがあるとのことで、そのお薬を中止されました。現在はリハビリを続けておられ、歩行困難も少しずつ改善してこられています。

薬局でのトリアージ、いかがでしたか?

こういった例にもあるように、普段ご自分の症状に、この薬が効く、と決めて来局してくださるかたはたくさんいらっしゃいます。

もちろん多くの場合、ご指名のお薬が症状にフィットするのですが、ときどき上に挙げた例のように、ご自分の予想していない展開になることがあります。

ですので、お薬の選択のときには薬剤師に声をかけていただきたいのです。

薬剤師がご相談にのることで、思いがけない急な病気に気づいたり、副作用を回避したりすることができるのです。

薬局は処方箋なしでも、症状を伝えるだけで対処方法がわかる場所でもあります。

あなたの健康や病気、心配事の相談に応じて、あなたの判断のお手伝いをします。

いつでもご利用ください。お待ちしております。

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