うちの子、もしかしてアレルギー!?
初めての子育ての親御さんの多くが、こんな不安に襲われる時期があります。
湿疹、咳、鼻炎、などアレルギーらしい症状がでれば「ドキ」っとしますよね。
でも、一言でアレルギーと言っても、その種類や症状の程度、対処は様々ですし、「アレルギー疾患」という言葉もあれば、「アレルギー体質」という言葉もあって、
「これは、体質であって病気じゃないの?」という疑問もわいてくると思います。
そこで、今日は薬局薬剤師としてアレルギー疾患の患者さんに向き合ってきた経験から、アレルギー症状を持つお子さんに親御さんがどう向き合っていけばいいのかについてヒントになるポイントを書いてみることにします。
今日のお題
- 子供に多く見られるアレルギー症状
- アレルギー疾患?アレルギー体質?
- 病院に行くかどうか迷ったら
- 薬の上手な使い方
- アレルギー性疾患を正しく知ろう
- 子供が自分の体と向き合えるようにしよう
1.子供に多く見られるアレルギー症状
湿疹、発熱、鼻炎、下痢:これらは生まれたらまず起こす症状ですね。これらの症状を発症しない赤ちゃんはいないと思います。これらの症状はあくまで体の表向きの「反応」であって、その原因は、さまざまです。
大まかに考えれば、細菌感染、ウイルス感染、ダスト、気温差、食事、服や布団などの線維、洗剤、花粉、などですね。
これらのうち、細菌感染、ウイルス感染の後に引き起こされる症状は、一般的には感染などで体の反応が過敏になることで起こっている症状であって、感染していなければ症状が出ていない可能性が多いので、「アレルギー症状」は出ていますが、「アレルギー性疾患」といういい方は一般的には言われないと思います。
ただ、これらの感染が引き金になって、常に体がダストや食事などの外からの原因で発症をし続けることになってしまった場合は「アレルギー性疾患になった」という認識になるかと思います。
一方でこれらの感染などの引き金がなく、何らかの状況で毎回同じ症状が出る場合があります。
主なのは、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、花粉症などです。
2.アレルギー性疾患?アレルギー体質?
病院にかかると、「アレルギー性疾患」という病名が医師の先生から告げられることが多いと思います。
薬局での経験上ですが、「ああ、この程度だとアレルギー体質かな」という表現をされる医師の先生もおられるように思います。
「疾患」という言葉のイメージを親御さんがどのように受け止めるか。その親御さんの反応を見ながら言葉を選んでおられる医師の先生もおられるのかなと経験的には感じています。
基本的に「アレルギー体質」だからこそ「アレルギー性疾患」になるわけですね。
でも、その程度によって
「日常的に薬でのアレルギー症状のコントロールが必要」な場合もあれば
「症状が出た時だけ対処すればいい」場合もあります。
大事なのは、「疾患レベルなのか体質レベルなのか」というのではなく、
*アレルギー症状そのものに個人差がでやすいこと
*日常生活に支障をきたす症状なのかどうかの確認
*アレルギーの要因が日常生活で予防しやすいのかどうかの確認
がとても大切になってきます。
3.病院に行くかどうか迷ったら
次に迷うのは「どのくらいの症状なら病院にいけばいいのかな?」ということですね。
薬局でのトリアージとしての考え方では以下のような症状の場合はすぐに小児科医の受診が必要だと考えています。
- 水分がとれない。
- ミルクを飲まなかったり、食事がとれない状況にある
- 発熱や下痢などの症状が合わさっている
- 症状が全身にでている。(例:発疹などが急激に全身に広がった。皮膚が熱っぽいなど)
- 急に泣きわめいたり、息苦しそうにしている
- アレルギー症状の出る時は急激にでてきて日常生活に支障が出るほどである。(例:急に咳き込む、ぜーぜーいう、皮膚の発疹が急にでてくる)
- 原因が食物の可能性が考えられる
- 「喘息かも」と思うほど日頃からゼーゼーいう時がある
以下のような状況の場合は、まず薬局や薬剤師のいるドラッグストアなどで薬剤師に相談して市販の薬で対応することも可能です。
- 日常生活に支障はないが、鼻炎や湿疹、目のかゆみなどで辛そう
- 花粉や気温の変化、季節の変わり目など、要因の予測がつく
- 風邪を引いた後
困ったときはまず普段から利用している薬局の薬剤師に相談してみてください。
4.薬の上手な使い方
鼻炎、結膜炎、湿疹、咳の4つの症状について、薬の上手な使い方をご紹介しましょう。
1:鼻炎の場合
市販薬で十分対応できます。
まずは子供用の鼻炎の薬で対応してみます。
- キッズバファリン鼻炎シロップ
- パブロン鼻炎カプセル小児用
- 宇津救命丸こども鼻炎顆粒
などがあります。今の症状がこの薬にあっているかどうかは、購入の際に薬剤師に相談しましょう。
2:結膜炎の場合
市販の結膜炎用、いわゆるアレルギー用の点眼薬で様子を見ましょう。
実は病院でもらう点眼の場合は1種類に1成分しか入っていませんが、市販の点眼は抗炎症の成分、抗ヒスタミンの成分、角膜保護成分など複数の成分が入っているので「原因がよくわからないけど、とにかく目が赤くて、かゆがっている」場合にはお勧めです。
子供用の点眼などはなく、子供でも赤ちゃんでも市販の点眼薬を使っても大丈夫です。
ただ点眼薬は開封すると市販薬で2~3か月が使用期限とされています。
季節的な要因であれば症状の出る季節で使い切ればいいのですが、それほど頻繁に症状が出ない場合や、家族も症状があるので使いたい場合は1回使い切りタイプの点眼がおすすめです。
また、小学生や中学生などでコンタクトをしている場合は防腐剤の有無やコンタクトの種類によっては使用方法に注意が必要な場合もありますので、薬剤師にご相談ください。
3:湿疹の場合
湿疹の場合は、要因の特定がとても重要です。
また、
- 皮膚症状が出たときの対処
- 日頃症状がでにくいようにするスキンケア
この二つを同時に行っていくことがポイントです。
実際に症状を抑えるのはステロイド性の塗り薬です。
「病院でもらう薬の方が効く?」「病院の塗り薬の方が安全?」というのは全くの誤解です。
基本的に、病院で皮膚科医が処方する塗り薬は特別な皮膚疾患用の除き、ほぼ薬局で販売されているものと同等の成分のものになります。
また市販の薬の方がステロイド成分に抗ヒスタミン成分や抗炎症成分が配合されている場合もあり、「病院で2~3種類薬をもらう場合と同じ効果が期待できる」ものもあります。
また、アンテドラッグステロイドといって、塗った皮膚上では効果を発揮して、体に入るとすぐに代謝され、ずっと使い続けても全身作用を引き起こしにくい設計がされた薬もあります。
アンテドラッグステロイドは病院でもらう薬にも市販薬にもあります。(参考:福岡県薬剤師会HP)
まずはこれらの市販薬で症状を抑え、どの程度のステロイドでどのくらいの期間で症状が改善したかをチェックしていきましょう。
そして、そのチェックした内容を薬剤師に教えてください。どの程度のステロイドを持っておいたらいいのか、病院に行った方がいいのか、など相談することができます。
つぎにスキンケアを考えましょう。
ここでは、一般的なアレルギー性の皮膚症状が出た場合のスキンケアを簡単に述べておくことにして、アトピー性皮膚炎についての具体的な内容については別のブログでご紹介したいと思います
スキンケアは
- 乾燥肌か脂性肌かで対応がことなる
- 対処をしながら要因を探っていく
事が重要です。
1.乾燥肌や脂性肌の場合
使う石鹸を見直してみましょう。
- 乾燥肌や低刺激性のブランドのボディソープなど
- 天然成分やシンプルな成分で作られた固形石鹸
が選択肢になります。
乾燥肌や低刺激性のブランドは
コラージュ
ノブ
アトレージュ
などです。当薬局ではノブ、コラージュをお勧めしています。
固形石鹸は
「無添加」の表示のあるものがおすすめです。
最近ではネットショップで購入されるケースも多いと思いますが、ボディソープなどは海外のサイトから発送するケースも増えてきています。
海外のサイトから発送される場合は成分の規制が「海外の規制にそっていて、日本国内の規制ではない場合」があります。
つまり、日本国内で販売許可、輸入許可などを取得していない製品が届く可能性があります。
ネットショップなどで購入される場合は、その製品の販売元が日本国内の会社なのかどうかを確認しましょう。
そして要因を探っていくポイントとしては以下の2項目をチェックしてきましょう
- 湿疹の出るタイミングをチェック
- 湿疹の出る場所をチェック
わかりにくければ、お薬手帳などを利用して、湿疹などが出たときにこの二つのポイントで思いつくことをメモしておきましょう。
湿疹の要因は乳児湿疹など乳幼児特有の場合やはしかなどの感染症以外の場合で考えられる要因は例えば・・・
- 食べ物(そばや小麦など以外ではコンビニなどの食物添加剤の多い食品の場合もみられます)
- 衣類や布団などの線維
- 洗剤類
- 汗
- 学校などでのストレス
- 虫・毛虫
- 植物
などが挙げられると思います。
例えば、毛虫でも触っていなくても、近くにいただけで毛虫の毛が飛び、それで全身かゆみを生じる場合もあるんです。
ですので、子供さんに湿疹の症状が出た場合は、どこに遊びに行ったのか、何をして遊んだのかなどじっくり聞いてあげることも大切です。
4:咳の場合
咳は
5.アレルギー性疾患のことを正しく知ろう
アレルギー性疾患の対処方法などについては製薬メーカーや耳鼻科学会などの公的な機関のページで詳しく掲載されています。
おすすめは以下のサイトです。
病院や医師の先生が独自の治療方法や経験などの情報をアップしているページもありますが、そこは「その病院や先生の見解」として知識を得るようにしましょう。
大事なのはまず一般的な知識をしっかり身に着けることだと思います。
6.子供が自分の体と向き合えるようにしよう
アレルギー性疾患を持つ親御さんに多くみられるのが
「私のせいでこんな体質にさせてしまった」「私が面倒を見れる間はいいけれど、不安」「症状が悪化したのは私のケアが悪かった」という声です。
薬局の店頭でも、そうやって不安を口にするお母さんも多いです。
でも、まず大事なのは
「お母さんのせいではない」こと
「子供自身の体は子供自身が向き合っていく必要がある」こと
「親と子供が一緒にアレルギー体質、症状と向き合っていく」ことにあるとおもいます。
でも「頭ではわかっていても、子供にしんどいといわれると辛い」という親御さんも多いと思います。
そういう時は気軽に薬局の薬剤師に相談してください。
当薬局の薬剤師は子育ての経験者が多いので、それぞれの皆さんの事情に合ったアドバイスができると思います。
また場合によってはお子さんと一緒に薬局窓口に来ていただいて、薬剤師から子供さんへ直接話をすることで、子供さんが自分の体と向き合うためのお手伝いもできると思います。
薬局セブンファーマシーではそういう悩める子育て世代の方への支援を充実させています。
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