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新型コロナウイルスワクチン予診票が変わりました

一般高齢者へのCOVID-19ワクチン接種が進められているなかですが、皆さん接種予約は済まされましたでしょうか。

さてこのたび、5月29日に予診票の様式が変わりました。

今日はその内容について、確認していきましょう。

新型コロナウイルスワクチン接種の予診票。2021年5月29日に発表された書式。
2021年5月29日に発表された様式の予診票。従来の予診票も使用が可能です。

5月29日付の予診票~従来からの変更点は?~

新しい予診票は、以下の点が変更になりました。

  • 現在何らかの病気にかかって治療(投薬など)を受けていますか、に続く質問項目である、「その病気を診てもらっている医師に今日の予防接種を受けてよいと言われましたか。」が削除された。

すでに自治体から、予診票を送付されている方もいらっしゃると思いますが、その予診票を今後も使うことができますので、新しい予診票をわざわざ用意する必要はありません。

これまでの予診票には、何らかの病気にかかって治療を受けている方に対して、主治医から予防接種を受けてよいと言われているか確認する質問項目がありました。

もし旧様式の予診票を使用した場合にこの項目の記載がどちらになっていても、または空欄となっていても、接種のときの予診医が接種可能と判断した場合は、予防接種を受けることができます。

いま、定期的にお医者さんでお薬もらっているんだけど・・・?

皆さんが、予診票を書く上で一番悩まれるのが、「現在何らかの病気にかかって治療を受けていますか。」この項目でしょう。

これをお尋ねする意図は、大きく分けて3つあります。

ひとつめは、病気自体の状態が良くないので、接種を中止するかどうか判断するため

ふたつめは、血が固まりにくいなど、接種後の配慮が必要なかたであることを識別するため

みっつめは、アナフィラキシーの可能性など、接種可能かどうかの判断や、接種後の観察時間を延長する必要があるため

です。

基礎疾患の状態が良くない方が注意するのは「今日コンディションが整っているかどうか」

ひとつめの中止かどうかの判断が必要な方は、基礎疾患の状態が良くない方や、全身状態が良くない方です。

心疾患や肝疾患、腎疾患などで自宅療養中や入院中の方が対象となります。往診医の先生から接種を受けられる方もおいでかと思います。

予防接種後の軽い副反応が、重度の体調変化へのきっかけになってはいけませんので、特に慎重に接種するかどうかを考える必要があります。

体調が良くないときの接種は見合わせ、改めて体調が良くなったときに接種するようにします。

よく話し合って接種を決めましょう。

血栓予防薬を服用中の方が注意するのは「止血の仕方」

ふたつめの場合、とくに下の図に挙げたような血が止まりにくくなるお薬をのんでいる方が、集団接種の前に主治医に確認のご相談をされる例が多かったたようです。

「主治医に良いと言われているか」を確認する項目が削除されたことによって、基本的には本人の希望と接種時の医師の判断だけでワクチン接種が可能になりました。

血が止まりにくい病気にかかっているか、または血液をサラサラにするお薬をのんでいるかを質問する理由は、「接種後に念入りな止血の必要があるから」です。

血液が固まりにくい疾患、または抗凝固薬を服用中の方は、筋肉内出血が起きるリスクがあります。

これは、止血のときに針を刺したところを消毒綿で強く圧迫することで防ぐことが可能です。

ですので、上記のお薬の処方を受けている方々も、予防接種を受けることが可能です。

また接種を受けるにあたって、お薬を休む必要もありません。

接種会場で渡される消毒綿で、強くしっかり押さえて止血するまで待つことが重要です。

抗血小板薬を服用している方々については、筋肉内出血のリスクがないとされていますので、通常通り接種を受けていただけます。

免疫抑制剤での治療を受けている方は「効果あり」の報が集まってきています。

免疫不全の方または免疫抑制的な薬剤による治療を行っている方は、予防接種の効果がうまく現れるかどうかのデータを現在集めているところです。

例えば、海外の研究を紹介します。

最近発表された消化器専門の論文によりますと、生物学的製剤を治療薬として使用している炎症性腸疾患の患者さんにファイザーまたはモデルナのワクチンをそれぞれ規定通りの回数接種しました。

すると、ワクチンによる血清中の抗体価がすべての方で上昇したことがわかりました。

詳しい研究が今後進められると思いますが、治療上免疫抑制状態を続けている方々にとって、ワクチン接種によって抗体価を上げられることは朗報です。

免疫抑制状態の方は感染症のリスクも高いため、ワクチンを接種していただきたいと思います。

生物学的製剤を使用している炎症性腸疾患(IBD)患者を対象にファイザー・BioNTech社とNIH・モデルナ社のCOVID-19ワクチンをそれぞれ2回接種し、100%の血清反応が得られた。

https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(21)00648-X/fulltext

PEGとポリソルベートに要注意。ラテックス、卵、ゼラチンは使われていません

ファイザー社のワクチンと武田/モデルナ社のワクチンに含まれるポリエチレングリコール(PEG)、およびPEGと交差反応性が懸念されているポリソルベートに対するアレルギーのある方は、注意が必要です。

PEGに対して重度の過敏症の既往が明らかな方は、接種不適当者に該当します。

ポリソルベートに対して重いアレルギー反応を起こしたことがある方への接種は、専門医による適切な評価とアナフィラキシーなどの重度の過敏症発症時の十分な対応ができる体制のもとで行うことが望ましいとされています。

ポリソルベートは既存のワクチン等の医薬品の他、乳化剤として様々な食品に用いられています。

なお、PEGやポリソルベートを含む医薬品・製品は非常に多数存在するとともに、こうした医薬品・製品には他の成分も含まれていることから、実際には原因の特定に繋がらないことも多いと考えられます。

そのため、様々なアレルギー歴について丁寧に聴取し、原因の特定に至っていない場合も含め、過去に何らかの医薬品や食品などで重いアレルギー症状を起こしたことがある方に対しては、十分注意をして接種の判断を行うとともに、接種後は30 分間の経過観察を行います。

化粧品やシャンプーなどでかぶれたことのある方は、念のため接種会場の医師と十分に話をしておきましょう。

なお、バイアルに使われている栓にはゴムは使われていません。また、卵やゼラチンは原料に使用されていませんので、ラテックスや卵、ゼラチンへのアレルギーの方でも接種していただくことができます。

ご不明なときは「かかりつけ薬局」へご相談ください

予診票の書き方でご不明な点を、ご相談にみえる方々もよくいらっしゃいます。

処方箋をお持ちいただいたときでも、そうでなくても、どちらでもかまいません。

お電話などでも結構です。普段お薬を受け取っておられる薬局で予診票の書き方について、お気軽にご相談ください。

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