薬局のサービス活用術

ワクチンの副反応が心配なら薬局でご相談ください

この週末(2021.6.28現在)、奈良市でも64歳以下の方への接種券が送付され始めました。

ところで、様々なネット情報があふれる中、ワクチン接種に不安を感じている方々はいらっしゃいませんでしょうか。

薬局では、こういった皆様の不安をお伺いして、正しいワクチンの情報をご提供しております。心配なことがありましたら、薬局へご相談ください。

ここからはワクチンに関するいろいろな不安について、解決策・対策等をご紹介していきたいと思います。

「独り暮らしだけど、副反応が来るのがコワイ・・・」

この不安は本当に切実ですね。特に若い世代で副反応が起きる率が高そうだということが言われていますので、一人暮らしの若い世代の方々にはご不安がおありでしょう。

まず、副反応として挙げられているのは、発熱や倦怠感といったものです。ご自宅でできることですと発熱で療養が良いでしょう。つまり、

  • 体調が悪くても食べられる食べ物を準備する。
  • 水分を補給できるように飲みやすいものを準備する
  • 解熱鎮痛剤を準備する

食欲が落ちなければ発熱していてもお好きなものを召し上がればよいですが、発熱時にはやはり外出は控えてください。

レトルトおかゆ、バランス栄養食、ゼリー飲料やアイスクリーム、ヨーグルトなど、倦怠感があっても食べられるものを準備しておくと安心でしょう。

水分はお茶やスポーツ飲料や経口補水液など、普段からとりなれていて飲みやすいもの・飲みたいものを準備しておいてください。

大学などが主催して行う職域接種によって一人暮らしの大学生が接種する場合は、ぜひ大学にご相談なさるとよいと思います。

「妊婦だけど、予防接種を受けていいのかな」

こちらの疑問も非常に切実です。生まれてくるベビーのために日々様々な情報を得て悩んでおいでの方々がいらっしゃると思います。

日本産婦人科学会では、流行期である現在、接種対象から除外しないと位置づけて、妊娠13週以降の接種を勧めています。

接種なさる場合は、かかりつけの産婦人科で、胎児のエコー検査などが実施できる環境で受けましょう。

とくに、基礎疾患がある妊婦さんについては、ワクチンを受けるメリットが大きいと考えられます。

またもし、妊婦本人が接種できない場合も考えて、家庭内での感染リスクを下げるために、同居者のワクチン接種を推奨します。

参照:日本産婦人科学会「COVID19ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する方へ」http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210512_COVID19.pdf

本当なの??①「ワクチンはヒトの遺伝子情報を改変する・・・?」

この疑問、現在の高校生物の内容が理解できている方なら、自信をもって答えられるでしょう。

答えは「改変しない」です。

ヒトの遺伝子情報はDNAが持っています。DNAは、細胞の核の中に収納されています。

細胞核は、膜で覆われており、核の中と外の物質は簡単には行き来できません。

DNAの情報が”効力を持つ”には、これをもとにタンパク質が”生産”される必要があります。

核の中でまずDNAからRNAへコピーされます。これを「転写」とよび、この遺伝子情報を持ったRNAをmRNAと言います。

mRNAは、核膜孔から核の外である細胞内に出ることができます。ただし核内に入ることはできません。

mRNAは細胞内機関の一つであるリボソームと結合し、タンパク質の”生産”に関わります。こうしてmRNAからタンパク質ができることを「翻訳」と言います。

さて、新型コロナウイルスワクチンに含まれるのは新型コロナウイルスのスパイクタンパク質のmRNAです。

このmRNAは細胞内に取り込まれますが、核内には取り込まれません。また、たとえDNAと接触してもDNAを改変したりする機能はありません。

参照:厚生労働省「mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンはワクチンとして遺伝情報を人体に投与するということで、将来の身体への異変や将来持つ予定の子どもへの影響を懸念しています。」https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0008.html

本当なの?②「ワクチンで不妊になる・・・?」

こちらは、噂話としてまことしやかに拡散しているお話だそうで、「何人かの接種希望者から質問を受けた」というお話を医療従事者から伺いました。

ご心配になるお気持ちはごもっともで、特に出産を希望される、将来的に望んでいる女性とそのご家族の方々には一番関心の高い疑問でしょう。

詳細は下記の記事が詳しいため、解説はこちらの記事に譲ります。

基本的には医薬品情報に記載された薬剤の代謝における「分布」を「蓄積」と(故意に)読み違えているものではないかと考えられます。

分布とは、一時的に対象となる化合物が全身に行きわたることを指します。排泄が速やかで体内から消失するのが一般的です。

蓄積とは、化合物が全身に行きわたったのち(特定の組織や臓器等に)長期間あり続けることを指します。排泄が遅く体内に数年にわたり残り続ける状況を指す言葉です。

新型コロナウイルスワクチンは全身の他の組織と同様卵巣にも分布しますが、速やかに排泄されます。

ご不安が解消されなければ、ワクチン接種を見合わせるのは一つの判断だと思います。その際はその方をとりまく周辺の方々がワクチン接種をし、接種をしない方を守っていただきたいと思います。

参照:Yahoo!ニュース「「ワクチンが卵巣に蓄積、不妊の原因に」は誤り。「一生妊娠できなくなる」とYouTube動画も拡散、若い女性に影響か」https://news.yahoo.co.jp/articles/787a18e4c2da83405b52269dca0ec6cdd79d3b2d?fbclid=IwAR2Yf7OcuBPu9NsFwjeJ2eNkJR00U15RJWVMrWMoK_MzlIWAe3-Fgj0Sk_c

本当なの?③「新型コロナウイルスワクチンは”任意接種”・・・?」

新型コロナウイルスワクチンは「臨時接種」です。

「任意接種」のワクチンとは公費の負担がなく自費で接種するものです。

一方、「定期接種」のワクチンは予防接種法に規定があり、特定の年齢の人に対して公費で受けられることが決められています。

では、新型コロナウイルスワクチンの「臨時接種」とはなんでしょうか。

耳慣れないと思いますが、定期接種に準じるもので、予防接種法の規定により公費負担によって接種できるワクチンです。

任意接種のワクチンも定期接種・臨時接種のワクチンも重要性に違いはありません。

また、臨時接種のワクチンも副反応が起きた時に「予防接種法」の規定に基づいて補償されます。

法律では都道府県など地方自治体が接種させるべきワクチンであること、また対象となる年齢の方が接種を受ける努力義務を要すると決めています。

わからないこと・・・そうだ、薬局に相談しよう!

いろんな憶測や噂は、不安な気持ちからやってくるものです。ですので、街の専門家である薬剤師をぜひ頼っていただきたいと思います。

また、不確かな憶測や不正確な情報で人々の不安をかきたて、集団免疫の獲得を遅らせるのは、ぜひとも避けてください。

奈良市では、ワクチン接種の予約は年齢別に7月の各週がわりあてられています。ご参考になさって予約をとって早めに接種を受けてくださいね。

奈良市「新型コロナワクチン予約受付の再開について」https://www.city.nara.lg.jp/site/corona-vaccine/109800.html

奈良市「新型コロナワクチン接種の予約方法」https://www.city.nara.lg.jp/site/corona-vaccine/107627.html

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