2022年4月から診療報酬が改定され、あたらしい制度が始まります。
その中で、「リフィル処方箋」というものが登場しました。
リフィル処方箋とはどういうものでしょうか。
これまでの処方箋となにが違うのでしょうか。
リフィル処方箋とは
リフィル処方箋とは、繰り返し(最大3回)使える処方箋のことです。
ふつう処方箋にはお薬は何日分と規定されていて、1回だけ使うことができます。
ですのでこれまで90日分などと、長期間のお薬が出されることがありました。
体調が安定していて、同じお薬を数ヶ月以上続けている方にはなじみがある処方です。
一方でお薬を服用している方は、約1ヶ月ごとに体調のチェックを受けるのが適切と考えられています。
ですので、3ヶ月にもおよぶ長期間処方は不適切ではないかと言われてきました。
処方の日数を30日以内にすることと、症状が安定している人のお薬継続の利便性。
これら両方を追求して誕生したのが、リフィル処方箋です。
リフィル処方箋はどうやって使うの?
リフィル処方箋では、30日分ほどのお薬の処方箋を、最大3回繰り返して使えます。
お薬の処方をリフィル処方箋とするかどうかは、医師が、患者さんの体調が安定しているかなどを総合的に判断して決めます。
2回目・3回目のお薬をもらうためには、元の処方箋をもって1回目と同じ薬局へ行き、薬剤師から体調のチェックを受けます。
その結果、受診の必要があると薬剤師が判断した場合は、医師への受診を勧められます。
問題がないと判断された場合は、お薬を受け取ることができます。
どんな人に向いているの?
体調が安定していてお薬が数ヶ月変わらない方で、忙しくてなかなか診察に行けない人にとって、リフィル処方箋はとても便利です。
仕事帰りや自宅の近くなど便利ないつもの薬局で、お薬を受け取りさえすればいいのです。
特に、
- 遠いところまで
- 待ち時間が長い大病院へ
- いつも同じ薬をもらいにもらっている方
には、とてもいいニュースです。
遠くまで、ずいぶん待って薬だけをもらっている方には大きなメリットになります。
大病院には、緊急度重症度の高い症状で訪れる人がたくさんいます。
リフィル処方箋を利用すると、お薬だけを待つ人と、緊急度重症度の高い人を分けられます。
そうすれば、お互い不要な待ち時間を解消できるでしょう。
リフィル処方箋なら、近くて便利なかかりつけの薬局で、待ち時間も少なくいつものお薬が受け取れます。
気軽に体調のチェックを受けられますし、お薬の適切な使い方について確認することができます。
残薬の調整だけでなく、のみわすれにくい工夫の相談もできます。
あなたとお薬のつきあいかたを、最適化することができるのです。
リフィル処方箋はやがて大きな病院から近くの医院へも普及します
リフィル処方箋は、大きな病院に通う人だけでなく、まちの医院にかかっている人でもメリットがあります。
例えば、リフィル処方箋では医師の診察なしにこれまでと同じ薬を続けられますので、処方箋をもらうためだけの「おくすり受診」を抑制することができます。
おくすり受診の抑制は、国の医療費抑制にもつながります。
これまで処方箋だけを取りに来る場合でも、基本的には診察を行うものとして再診料などの保険点数が算定されていました。
リフィル処方箋を使うことで、この部分の医療費を削減できます。
定期的に医療にかかり、適切にお薬をのんでいて、症状が安定している方にとっては、医療費を抑制できるよい方法となりそうです。
忙しいあなたが、適切に医療と関われるように、制度は変わっていきます
以上、前回はオンライン診療、今回はリフィル処方箋について解説しました。
「仕事で忙しくても、きちんとお薬を続けて体調を維持しようと思っている」
そんなあなたが適切な医療を受けられるように、制度は変わってきています。
あなたの健康でいきいきした人生を、医療は支えます。この機会にぜひ医療と上手につながってくださいね。
薬局セブンファーマシーでは、全国どこの処方せんでも調剤いたします。
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日本国内で使われている薬の種類は1万5000品目ほどあり、場合によっては常に在庫していない品目もあります。
その場合は、処方せんを受け付けたのちお薬を手配いたします。場合によってはお時間をいただく場合もありますのでご了承ください。
はじめて当店で処方箋をもって来られる方で、在庫があるか不安な場合はお気軽にお問い合わせください。