夏は、もともと高熱の出る感染症の季節です。
どのような感染症があるか、予防法はなにか、知っておきたいことをご紹介します。
もくじ
夏の発熱には、主に3つの疾患があります
1. 咽頭結膜熱(プール熱)
2. ヘルパンギーナ
3. 手足口病
もしかかってしまったら、あわてず対応しましょう
熱、水分が取れない、痛みや嘔吐があれば、まずは小児科に相談しましょう。
脱水にならないように水分をこまめに補給するのをお忘れなく。
タオルは別にしましょう。
口当たりのいいもので、お子さんが好きなものをたべさせましょう。
かかると大変な夏風邪、予防するにはどうしたらいい?
熱はないけど、子どものお肌のトラブルが気になる方はこちらの記事もおススメ。
夏の発熱には、主に3つの疾患があります

1. 咽頭結膜熱
アデノウィルスの感染が原因です。
プールで感染することが多いので、プール熱と呼ばれます。
39度前後の高い熱が3~7日続き、のどが赤く腫れます。
結膜が充血して目やにが出ます。
時には、腹痛や下痢を伴うこともあります。
2. ヘルパンギーナ
コクサッキーウイルスの感染によっておこります。
突然の発熱が特徴で、39度前後の高い熱が2、3日続きます。
のどちんこの周辺が赤くふくれ、水ほうを作ります。
やがて、水ほうが破れて潰瘍になると痛みが強くなります。
のどの奥が痛いので、食欲が落ち機嫌が悪くなります。
3. 手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスの感染によっておこります。
手のひらや足の裏、口の中に盛り上がった発疹が出ます。
赤ちゃんや幼児では全身に出ることもあります。
口の中の発疹は水ほうになり、破れてただれ、潰瘍になります。
刺激のある食べ物やすっぱいものはしみて嫌がります。

もしかかってしまったら、あわてず対応しましょう!
熱、水分が取れない、痛みや嘔吐があれば、まずは小児科に相談しましょう。
- 熱やしんどさが続く
- 水分が摂れない
- おしっこが出ない
- 痛みや嘔吐がある
といった症状があるときは、必ず受診しましょう。
電話受診に対応している医院も増えてきました。まずは小児科に電話で相談しましょう。
受診後は、エアコンなどで涼しくしたおうちでゆっくり過ごしましょう。
脱水にならないように水分をこまめに補給するのをお忘れなく。
発熱しているときは、水分を失いやすい状態です。
のませるものとしては、飲みなれた麦茶や乳幼児用イオン飲料、特に熱が高い時はOS-1などもおすすめです。
タオルは別にしましょう。
咽頭結膜熱では、タオルについた目やにから家族に感染することがあるので、タオルは別にしましょう。
可能なら、使い捨てのペーパータオルを使うのがおススメです。
口当たりのいいもので、お子さんが好きなものをたべさせましょう。
口の中が痛いなどで食事ができないときは、プリン、ゼリーやアイスクリーム、とうふや冷たいポタージュスープなどのどごしがよくて、しみないものでお子さまが好きなものを与えてあげてください。

かかると大変な夏風邪、予防するにはどうしたらいい?
こういった病気の予防方法は、新型コロナの感染予防と同じです。

いつものように、手洗い、うがいをしっかりすることが大事です。
また、よく食べて、よく眠り、規則正しい生活をして体の抵抗力を高めておきましょう。
参考文献 小児の薬の使い方・選び方 南山堂