10代向け 子育て支援

学校の検尿で引っかかった!「どうしよう」と思ったら。

2023年6月14日

 新学年がはじまり、ようやく日常が安定してきたこの季節、

園や学校の検診の結果が返ってくる頃です。

検尿で引っかかってしまうと、お子様の体で何が起きているのか、とても心配になりますね。  

 そこで、今回は学校の検尿は何を調べているのか、

そしてどんな事が分かるのか注目してみます。

目次

・検尿で検査する項目

・異常があったらどんな病気が疑われる?

  1.尿たんぱく

  2.尿糖

  3.尿潜血

・何科を受診したらいい?

 

・検尿で検査する項目  

 学校検尿はいろいろな腎臓の病気を早期発見することを目的に行われます。項目は3つ。


腎臓から尿道までの間に出血がないかを確認する尿潜血、
尿中には本来排出されないはずの成分が出ていないかを確認する尿たんぱく、尿糖です。  

 

・異常があったらどんな病気が疑われる? 

1.尿たんぱく

たんぱく尿の異常で最も多いのは、起立性たんぱく尿と濃縮尿です。  

長時間立った状態でいたり、運動をした後は、
尿中にわずかにたんぱくが出ることがあります。
通常の生理現象の範囲内なので、異常ではありません。 

また、水分摂取が少ない場合、濃縮された尿になり異常がでることがありますが、
一日を通した尿たんぱくの量は少なく、心配ありません。  

 

病的でないものが多いとはいえ、以下のような重大な病気が潜んでいることもあります。 

 

 ・慢性腎臓病(CKD)  

 ・慢性糸球体腎炎(IgA腎症など)  

 ・ネフローゼ症候群(微小変化型、膜性腎症など)  

 ・肥満関連腎症  

 ・糖尿病性腎症  

 ・高血圧性腎症(悪性腎硬化症、良性腎硬化症)  

 ・膠原病(全身性エリテマトーデス、血管炎など)  

 ・尿路感染症  

 

2.尿糖  

通常尿中に糖は出ませんが、腎臓で再吸収できない場合や、高血糖があると尿糖がでます。  

・糖尿病  

・慢性尿糖  

 

 

3.尿潜血  

腎臓、尿管、膀胱、尿道などに損傷、出血があると尿に血が混ざります。 

・尿管結石  

・悪性腫瘍・癌(膀胱癌、尿管癌)  

・尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎)  

・慢性、急性糸球体腎炎(IgA腎症、溶連菌感染)  

 

 

・何科を受診したらいい?

 

 まずは、かかりつけの小児科医に相談しましょう。


より詳しい検尿や血液検査を行い、専門医の受診が必要かどうか判断してくださいます。  

その後、尿たんぱくが多い場合は、腎臓疾患の可能性があるため腎臓内科を、
尿潜血のみが多い場合は泌尿器科を受診します。  
高血糖がある場合、糖尿病内科、内分泌科を受診します。  

 

腎臓は体にとって、とても重要な臓器です。
もし、検尿で引っかかったら、お子様が元気だからといって後回しにせず、なるべく早く相談しましょう。 

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