子育てClass

「うちの子ADHDかも?」って思ったら読んでください🎵

今日は、こどものADHDを取り上げたいと思います。

こどもが突然走りだしたり、注意力が散漫な様子をみて、ひとりで通学できるか、学校生活大丈夫か、悩んでいらっしゃる保護者の方はいらっしゃいませんか。

ADHDとはどんなもの・・・?

ADHDは、衝動・多動・不注意の症状により日常生活に支障が出てしまう疾患で、これらの症状が少なくとも2カ所以上の場所、例えば家庭と、学校や保育園・幼稚園でみられます。

これら行動や振る舞い自体は誰にでもあるものです。

しかし、年齢不相応に下記のような行動が目立つ状態が長期間持続していて、そのことにより学校での生活や友人との関係などに問題が生じていると、こども本人も保護者も困ってしまいます。

こういった場合は、ぜひ医療や支援につなげて、保護者の皆さんにも楽になってもらえたらと思います。

ADHDの行動の特徴は以下の通りです。

  • 多動性
    • 手足をそわそわ動かしている
    • 授業中に席を離れてしまう
    • じっとしていられない
    • 静かにできない
    • おしゃべりがやめられない・・・
  • 衝動性
    • 順番を待てない
    • 話や質問が終わる前に答えてしまう
    • ことわりなしに他の人の話や遊びに入ってじゃまをしてしまう
    • かっとなりやすい・・・など
  • 不注意
    • 忘れ物やなくしものが多い
    • 話しかけても聞いていない
    • 約束などを忘れてしまう
    • すぐに気が散ってしまう
    • 細かいことを見過ごしてしまう、ケアレスミスが多い
    • 課題や遊びなどを途中でやめてしまう
    • 順序だててやることや整理整頓ができない
    • コツコツやることを避けたり、イヤイヤ行う・・・

学齢期の3〜7%が診断基準に当てはまると言われています。ですから、決して珍しいものではありません。

この年齢では男子の方が女子に比べ3〜4倍多いと言われています。

学齢期に達する前の幼児期の場合は、

睡眠障害:過度の眠気・無反応や、落ち着きのなさによる不眠

食事の問題:好き嫌いが激しい、ミルクの飲みが悪い、食事ができないくらい泣いてしまう

といった症状が出て気がつくこともあります。(出ないこともあります。)

子どもに落ち着きがない、いつも先生に叱られてばかりいる、友人とのトラブルが多いなどといった出来事の原因は、もしかするとADHDの症状かもしれません。

周りの大人が早めに気づいて、適切にかかわることが大切です

ADHDの症状の現れ方は人によってさまざまで、例えば成長とともに多動性・衝動性が目立ちにくくなる場合もあります。

また、ぼーっとした様子はみられても、友達と目立ったトラブルを起こすようなことが少ない場合には、特性に気づかれないこともあります。

しかし、成長して社会に出たときに、社会生活になじめず、本人がつらい思いをすることもあります。

子供のうちに周りの大人が気づき、対応してあげることが大切だと思います。

病院での診断はどんなふうにおこなわれるの?

ADHDの診断では丁寧な問診が行われます。

その上で、保護者向け、またはお子さん用の質問紙を用いた行動評価に基づいて検査が行われます。

また、脳機能評価のための脳波検査や、知能検査などを含む心理検査や血液検査、頭部画像検査などが状況に応じて行われる場合があります。

ADHDの診断については、それ単独で診断ができるような確立した医学的検査はありません。

一部の神経疾患・身体疾患・虐待・不安定な子育て環境などが子どもにADHDそっくりの症状を引き起こす場合があります。

ですので、小児科・小児神経科・児童精神科医師による医学的評価は非常に重要です。

また、早期発見や早期支援は重要ですが、発達障害の特徴のいくつかは、時間をかけて診察しなければ診断を下すことが難しい場合があります。

知能検査(WISC-IVなど)を利用すれば、本人の特異なこと・苦手なことを探すことができます。

この知能検査の結果に基づけば、どうフォローすれば本人も周囲の人たちもうまくいくかが見えてきます。

保護者の方が、医療機関での治療や療育などの支援につながれば、一緒に悩み考える仲間に逢うことができます。

一人として同じではないお子さんを知る大切な機会です。基準を満たして作られた信頼できる発達検査を受けましょう。

治療方法はあるの?

心理的・社会的アプローチ

治療・支援には、まず本人がをとりまく環境調整が重要です。

ひとりでは難しいことですが、具体的な方法について、支援につながることでいろんな手段を知ることができます。

知ることで、本人と関わるみなさんがADHDを理解し、本人自身がとるべき行動を理解しやすい接し方に変えていくことができます。

これと並行して、本人に対しては、状況に応じた適切な行動がとれるように、対人関係の技能や、社会のルールやマナーを教え、育てます。

これは支援教室などでもロールプレイングなどを通じて、実践されています。

保護者の方々にも、本人の好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らすための技術を、病院や療育のプログラムの中でトレーニングします。

保護者が接し方を工夫することで、本人もぐっと生活しやすくなり、本人は、良いところを自信をもって表現できるようになります。

薬物療法

お薬は必ずしもすべての人に処方されるわけではありません。

必要だと判断されたときに、コンサータ、ストラテラ、インチュニブ、ビバンセの4種類のお薬のうち本人に合うものが使われます。

そのほか、症状に応じて抗うつ剤、抗精神病薬、抗てんかん薬などが処方されることがあります。

二次障害を防ごう

ADHDに伴う不注意、多動性・衝動性は、日常生活の困難と直結します。

とくに成長して思春期を迎え、自力で困難と向き合うようになるころに、二次障害が現れることがあります。

二次障害とは、日常生活を送ることによって困難に遭い、心理的に傷ついたり精神的な不調を抱えてしまい、それが日常生活の支障となることです。

日常生活を送る上での困難日常生活の支障となる二次障害
・「頑張っているのにうまくいかない」くやしさ
・「またやってしまった」失敗体験の繰返し
・他の子との差や劣等感
・周囲からの叱責やからかい
・頭痛・食欲不振・不眠など 身体の不調
・過剰の不安や緊張・抑うつ・対人恐怖など 精神面の不調
・強い反抗・暴言暴力といった 行動面の問題

二次障害が起きると、もともと持っている困難に加えて状況が悪化し、問題がより複雑になります。

そうなると、本人もご家族も、つらい状況から脱するための大変な労力や時間が必要になります。

ですので、二次障害は「予防するもの」という観点で、保護者や幼稚園保育園、学校など、本人に関わる大人が普段から意識していけることが重要です。

早いうちに支援につながりましょう

ついつい、こどものできないところ、困ったところに目が行ってしまって、保護者の方々が苦しい思いをしていませんか。

誰にも頼らないで育てにくいこどもに向き合っていては、保護者の方々が苦しくてとても大変ですよね。

ですから、まず、保護者の方々が誰かに頼って、助けてもらえる環境を求めて、行動してくださればいいのです。

本人が、「自分は大切にされている」と実感を持てる場面をたくさん作ることが、生きていく力の基礎になります。

この基礎を幼児から小学校のあいだにしっかり作っておくことが、将来失敗や挫折に直面しても乗り越えられる本人の大事な力になります。

本人とどうつきあえばいいか、やりかたを教えてくれる支援者に、早く出会っていただきたいのです。

どこへ相談すればいい?

身近な方として、かかりつけの小児科の先生、保健師さん、学校のカウンセラーの先生、幼稚園や学校の養護教諭の先生などどなたでも構いませんので、相談してみるのもよいでしょう。

特別教育支援コーディネーターがいる学校もあります。

「ADHDかもしれない」そう思ったら薬局でもお気軽にご相談ください。

ご参考までに、奈良市内でADHDの診療をしている医療機関のリスト(リンク)を下記に掲載いたします。

発達障害の診療にかかる医療機関リスト(奈良県内)

こどもの成長にとって、1日1日は大切で重要な時間です。心配事がある保護者の方は、できるだけ早く支援につながってくださいね。

参考:

発達障害対応力向上研修テキスト

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