高齢化・ストレス社会を背景に、帯状疱疹は増えています。
なぜなら、体の免疫が低下した時に、子供のときにかかった「みずぼうそう」のウイルスが再活性化し、帯状疱疹の原因になるからです。

水痘・帯状疱疹ウイルスに初めてかかった時は、みずぼうそう(水痘)といいます。
症状が治った後も、みずぼうそうのウイルスは神経の一部(後根神経節)にひそんでいます。
若くて元気なうちは、自分の免疫がウイルスを抑え込んでいますが、高齢になってから、このひそんでいたウイルスが免疫の低下によって再活性化し、神経と皮膚に炎症をおこします。
これが帯状疱疹です。
①発症のサインは、なんだかピリピリ感
ひそんでいたウイルスが神経節を出て神経を伝って活動を始めるとき、ピリピリ感や違和感を感じます。
頭部から顔・胸・腹・背中・足に至る全身に症状が現れる可能性があります。ただし、体の左右どちらかに出ることが多いようです。
1週間くらいすると、違和感のあった部分に赤い発疹が帯状に現れ、その上に水疱ができ、やがてただれ、かさぶたになって治っていきます。
人によっては、夜も眠れない激痛をともなう場合があります。
大体3~4週間で痛みが収まることが多いですが3ヶ月を超えて痛みが続く場合は帯状疱疹後神経痛を発症しているかもしれません。
②受診するタイミング、発疹が出て3日以内
受診するタイミングは、発疹が出て3日以内です。
帯状疱疹の症状は、次の3段階で進みます。
- 体の片側にピリピリ・痛み・かゆみ・違和感
- 徐々に痛み強くなる
- 4~5日続いて痛みのある部分に発疹がでる
この3段階めの発疹が出て3日以内に、お医者さんに行ってください。
帯状疱疹ウイルスの増殖を抑えるお薬は、発疹がでて3日以内に服用するのが理想です。
帯状疱疹は、早期診断・早期治療が大切です。
なぜなら、帯状疱疹ウイルスのお薬はウイルスが増えはじめるのを抑えられるものだからです。
帯状疱疹ウイルスのお薬は、既に増えてしまったウイルスをやっつけるものではありません。
帯状疱疹ウイルスが増えて皮膚・神経の炎症が重症になると、皮膚の炎症が治った後も神経の修復に時間がかかり、帯状疱疹後神経痛に移行する確率があがります。
③帯状疱疹の治療中は、こんなふうにすごしましょう
帯状疱疹の治療中は、次のことに注意しましょう。
- 帯状疱疹ウイルスの増殖を抑えるお薬は、大抵7日飲むことになります。
- 効果が表れるのに2~3日かかることが多いですが、止めずにキッチリ服用してください。
- 水疱は破れると感染起こしやすいので、なるべく破らないようにしましょう。
- 入浴はシャワーなら可能です。汚れ・浸出液を流すようにしましょう。
- 石鹼・シャンプーは使用可能です。刺激のないものを選びましょう。
- 食事は3食食べて、免疫力を高める食事をとりましょう。
- 水分は1日1000ml~1500mlプラス服薬時コップ一杯。
- 帯状疱疹ウイルスを抑えるお薬は、腎臓(おしっこ)から排泄されますので、水分摂取は大切です。
- 飲酒は、なるべくひかえましょう。アルコールには血管拡張作用があるので、痛みがアップします。
- ストレス・過労を避けましょう。
- 免疫の弱い方、例えば妊婦や乳幼児との接触を避けましょう。
④帯状疱疹にならないために、できること
体の免疫が低下した時にウイルスが再活性化することで、帯状疱疹は発症します。
免疫が落ちる原因として最も大きいのが、加齢と過労です。
また糖尿病など基礎疾患のある方、免疫を抑える薬を服用している方も注意してください。
50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンがあります。(くわしくはリンク先「帯状疱疹.jp」へ)
ワクチン接種によって、発症・重症化・帯状疱疹後神経痛ともに、抑制されることが証明されています。
皆様、ストレス社会のなかで免疫を高めて生きることは大変ですが、食事・睡眠・仕事のバランスをとって、お健やかに生き抜いてください。